読書と映画と、先人たちへ敬意を!

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夏の文庫本特集の内容は何故コピペなのか

夏になると、読書家の皆さんが楽しみにしているものが始まります。

はい。夏の文庫本特集です。

角川文庫さんの「カドフェス」、新潮文庫さんの「新潮文庫の100冊」、集英社さんの「ナツイチ」が三大巨頭でしょうか。

他の出版社の皆さんも、一冊の小冊子にたくさんのおすすめ本を特集してくださり、読書好きにはありがたいイベントです。

私も毎年楽しみにしています。

 

ですがここ数年感じるのは「既視感」。

結論から申しますと、去年の冊子と同じ内容がそのまま載っている事が多いです。特に日本、世界問わず名著とされる書籍の項目です。

 

個人調べになりますが、

某出版社様の小冊子で「2020年版」と「2021年版」を比較した所、

その内64冊が被っていました。

……うーん、半分以上、チョイスが去年と同じというのはちょっと……。

 

各出版社の皆様が、毎年たくさんの文庫本を出版されています。

全てを取っ替えろとは暴論ですが、せっかく夏の一大イベントだからこそ、

新しい発見や本との出会いを求めている方や、読書感想文向けの本を

探しに来た学生には、もう飽きてしまうくらい同じ本のタイトルが並ぶと

食傷気味になりますよね。私も最近は特集されている本のほとんどを読んだことがあるので、もう小冊子を手に取るのを止めようか…と思ったり。

 

せっかくたくさんの作家さんが生まれ、多くの本を出版されています。

その中には、「なんだこれ!?」と度肝を抜かれるような荒唐無稽さ、大胆不敵さを持って私達を新たな境地に連れ出してくださる作家さんもたくさんいらっしゃいます。

年に一度の文庫本祭りだからこそ、保守的にならず若手の作家さんや新しい風を吹き込む風変わりな作品を特集してほしいなあ……と思っています。

 

今年も、上記三社の小冊子をお店で受け取り、何冊か購入しました。

暑い夏をもっとドキドキ、わくわくさせてくれるような、新たな特集を期待したいところです。

 

 

※この記事は、各出版社を不当に貶めたり、悪評を立てるものではありません

※内容はあくまで一個人の感想であり、企業その他団体には全く関係ありません

はじめました

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